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SC08 参加記

  • 2008-12-07 (Sun) 18:08
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2週間ほど前になりますが、スーパーコンピューティング系で最高峰の学会であるSCに参加してきました。既にいくつか記事を挙げられている方々がいらっしゃいます。

まず驚いたのは、SCは学会等いうよりはさしずめ展示会という雰囲気だったことです。幕張メッセみたいな会場をイメージして頂けると良いです。そこで各企業が色々な出展をしています。

またSCはTop500が発表される事でも有名です。今回はRoadRunnerというCellを積んだクラスターが1位でした。世界で初めて1ペタフロップスを達成したシステムです。展示フロアではラックが展示されていたので説明を聞いてきました。

RRはブレードサーバー群で構成されており、4ブレードで1ノードというシステムです ()。合計約6000ノードです。4ブレードのうち、1つがOpteronを搭載したもの、2つがCellを搭載したもの、1つがネットワークを搭載したものです。このようにヘテロな構成になっているため、当然ですがアプリケーションを書くときもMPIプログラムからCellの機能を呼び出すような形で並列アプリケーションを書く必要があります。当然アプリケーションは相当複雑になり、使いこなすにはプログラミングスキルが相当に要求されるシステムになっているみたいです。

BlueGeneというシステムは逆に完全にホモジーニアスなシステムです。とにかく演算能力を持ったプロセッサー(700MHz~800MHz)を何個も並べまくる、でもそれだと壊れてしまうので、全ての機能を1つのチップに凝縮して故障率を下げるというアプローチを取っています (写真)。アルゴンヌのBlue Gene/Pは163840プロセッサーを搭載したシステムです。

個人的にはなんというかついにヘテロなシステムの時代が来たかあという印象でした。この辺の構成を吸収しつつ高性能を出せるようなプログラミングモデルを構築する必要のある時代が来たのかなあ。NUMAもそうですけど、どんどんコンピューターが階層化されて、かつヘテロな構成になって、もはや人間には良く分からない事になっているので、とりあえずコードをいくつか生成して早いものを取るとか(FFTWみたいに)、そういうアプローチも必要なのかなあ。

耐障害性の話も有ったのが面白かったです。MPIは1つのプロセスが落ちてしまうとジョブが終了しないモデルなんですが、流石にこの規模になると走らせている間にも故障する確率が高く、そのあたりをどうやって解決するかというのがこれからの課題になりそうです(例:CIFTS)。今までこんな議論をHPC系の論文であまり見かけたことが無かったので、意外といえば意外な話でした。MapReduceは馬鹿でも並列プログラムが書けるようなモデルなんですけど、あまりにもオーバーヘッドがでかいし、適用できない問題も多いので単純にはいかない (密行列計算とか)。

まとめると、耐障害性を確保しつつ、GPU・マルチコア・クラスタを上手く隠蔽して性能を出すような計算モデルが理想的には欲しいという事かな。ここからどこを切って捨てて、実際に使えるシステムをデザインするかが腕の見せ所という感じか・・・。

他にも色々面白い話題が有ったので適宜吐き出していきます。論文の方は公開されたら適当にピックアップ予定。

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